日時1988年11月13日(日) 12:30開場 13:00開演
会場東京・中野サンプラザ
司会中嶋 績、若林 真弓
審査員青木 啓(ポピュラー音楽評論家)
井上 薫(ビクター音楽教室マネージメントディレクター)
鈴木 宏昌(キーボーディスト)
高橋 卓士(ビクター音楽産業邦楽本部制作3部課長)
福士 則夫(作曲家)
前田 憲男(作・編曲家/演奏家)
森 ミドリ(作曲家)
樋上 泰功(ビクター音楽教室本部長)
部門ジュニア部門、シニア部門、グランプリ部門
主催日本ビクター株式会社/ビクター音楽教室本部
使用楽器NS-7(25鍵)
最優秀賞、優秀賞(2名)

11月13日(日)東京・中野サンプラザホールで第18回ビクトロンコンクール決勝大会が行なわれました。当日は、抜けるような青空の中で真っ白いサンプラザホールがひときわ映えていました。

午前9時頃から、全国11地区大会を勝ち抜いてきたジュニア、シニア、グランプリの代表33名の出場者は、前日から泊り込んでいた北海道地区を皮切りに次々にリハーサルを進めていきます。そして、12時30分の開場前には教室の友だちや先生をはじめ、多くのお客さまが並び始め、いやがうえにも決勝大会の緊張が高まってきました。

「第18回ビクトロンコンクール決勝大会!」司会の中嶋績さんの声で幕が上がり、いよいよスタートです。審査員の皆さんも今年はどんな演奏が聴けるのかと期待している様子です。テレビでおなじみの森ミドリさん、作・編曲家の前田憲男さん、FM音楽番組などで活躍の青木啓さん、コルゲンことキーボーディストの鈴木宏昌さんなどいつものメンバーが顔を揃えています。ステージにはビクトロンNS-7(25キー)が2台セットされて出番を待っています。

そして1時。いよいよ、ジュニア部門からスタートです。NS-7がコンクールに登場以来、今回で3年目を迎えましたが、その持っている機能や、特長を十分にひきだしたすばらしい演奏が次々に繰り広げられました。

今年のコンクールの特長は、最後に審査委員長の樋上泰功音楽教室本部長が講評で話されたように、楽器と演奏者が一体となって自分自身の音楽を表現したことにつきるようです。ジャンルはそれぞれ異なってもNS-7を本当に使いこなした内容のある音楽が表現できていました。

3月1日の公示から始まって8ヶ月余り、今年のビクトロンコンクールも多くの皆さんにそれぞれの思い出を残して終わりました。「来年もまたサンプラザホールでお会いしましょう」の言葉を全国の皆さんに贈りたいと思います。

参考文献:ファミリー通信第58号(1989年1月1日)