日時 | 1981年11月29日(日) 12:30開場 13:00開演 |
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会場 | 東京・中野サンプラザホール |
司会 | 宮内恒夫、安藤優子 |
審査員 | 青木 啓(音楽評論家) 白仁田 曻(NHK・番組制作局主幹) 鈴木 昌宏(キーボーディスト) 服部 克久(作曲家) 前田 憲男(作・編曲家) 前田 優継(ビクター音楽教室チーフディレクター) 芳野 雅人(ビクター音楽教室本部チーフディレクター) 東松 宏(ビクター音楽教室本部長) 渡辺 三郎(日本ビクター株式会社取締役・楽器部長) |
部門 | ジュニア部門、シニア部門、グランプリ部門 |
主催 | 日本ビクター株式会社/ビクター音楽教室本部 |
使用楽器 | EO-M8、M10F(W)、M20(W) EO-M90(W) EO-M120(W) EO-M150(W) |
演奏規定 | ジュニア部門はM20、M150の使用不可 ファシネーティングコードの使用不可 |
賞 | 最優秀賞、優秀賞(2名) |
ゲスト | 高橋真梨子 |
晴天に恵まれた当日、会場の中野サンプラザは早くから開場を待つ観客の列で埋まりました。首都圏はもとより、遠方からの来場も数多く、最大のイベントの雰囲気を盛り上げました。
決勝大会の幕は、“八王子太鼓・龍神会”の威勢のよいオープニング・セレモニーで開かれました。これに続き、審査員の紹介などプログラムが司会の宮内恒夫・安藤優子の軽妙な進行によって進みました。
ジュニア部門の演奏からスタート。今回は、東京地区が東・西の2地区に分かれたため、各部門とも国内10地区・海外3地区からの代表11名ずつがバラエティーに富んでいたことと、楽器の使いこなし方が一段とスムーズになったことが注目されました。
引き続き、シニア部門の演奏に移ります。会場では、来年の決勝大会出場を目指す生徒・父母などが熱心に聴き入っており、「シニア部門はテクニック的にも選曲的にも高度」「来年の参考になる」などの声が聞かれました。
休憩の後、グランプリ部門の演奏が行なわれ、会場の雰囲気も最高潮に達しました。各部門とも、日頃の練習の成果を十二分に発揮した熱演を繰り広げ、出演者自身はもちろん、会場につめかけた生徒・父母にも大きな刺激となりました。
ここで、審査員が退場、別室にて厳正な審査にあたりました。今回は拮抗した演奏内容を反映し、例年になく審査に時間がかかりました。
その間、会場では、決勝大会の呼びものの一つである特別アトラクションが行われ、緊張していた空気もなごみます。今回のゲストは、アダルトなポピュラー・シンガーとして人気も高い元ペドロ&カプリシャスの高橋真梨子とそのグループ。実力派として知られるだけに、ハイテクニックなバンド演奏にのって、すばらしいボーカルを聴かせました。
さて、いよいよ注目の審査発表と表彰式です。審査委員長を務めた渡辺三郎楽器部長による講評に続いて、ジュニア部門の優秀賞2名、最優秀賞1名が発表されます。シニア部門、グランプリ部門も発表、その度にステージに駆け上がってくる出場者たちには惜しみない拍手が送られました。表彰される表情には、それぞれのドラマが刻まれているようでした。会場で見つめる惜しくも入賞を逃した出場者、あるいは生徒・父母たちには、来年を期するところがあったようです。
ビクターMIC店ニュース(1982年1月1日号)