日時1987年11月15日(日) 12:30開場 13:00開演
会場東京・中野サンプラザ
司会中嶋 績、若林 真弓
審査員青木 啓(ポピュラー音楽評論家)
井上 薫(ビクター音楽教室マネージメントディレクター)
鈴木 宏昌(キーボーディスト)
高橋 卓士(ビクター音楽産業邦楽本部制作3部課長)
前田 憲男(作・編曲家/演奏家)
森 ミドリ(作曲家)
芳野 雅人(ビクター音楽教室本部チーフディレクター)
樋上 泰功(ビクター音楽教室本部長)
部門ジュニア部門、シニア部門、グランプリ部門
主催日本ビクター株式会社/ビクター音楽教室本部
使用楽器NS-7(25鍵)
最優秀賞、優秀賞(2名)
ゲスト荒西要介

11月15日(日)東京中野サンプラザホールで第17回ビクトロンコンクール決勝大会が華やかに行なわれました。ファミリーつうしん3・4月号の公示から6月20日の申込締切を経て、7月末の神静地区予選からスタートして4ヶ月。全国40数ヶ所での地区予選、11地区の地区大会の激戦を勝ち抜いてきた代表者33名(ジュニア部門、シニア部門、グランプリ部門ともに11名ずつ)が希望に胸を膨らませて、ここ中野サンプラザホールに集まりました。

今年の話題の中心は、昨年衝撃的なデビューで「ビクトロンの新時代」を印象づけたNS-7を今年の代表者がどのように使いこなすかという点でした。美しい音色と多彩な機能を強く前面に出した昨年の演奏と比べると、今回は十分にそれらの機能を理解、消化した上で、「スッキリしたきれいな音」「曲の流れを大切にした演奏」が目立ちました。さすがにこの一年間で、NS-7の可能性を研究してきた成果がみなさんの演奏に良く現れていました。

今年はジュニア部門からグランプリ部門に至るまで全員がNS-7のフルベースを使い、ジュニアは子どもらしいかわいさ溢れる演奏を、そしてシニア部門はクラシック曲からタンゴまで幅広いジャンルを、そしてグランプリ部門ではオリジナル曲・クラシック曲など多彩な演奏を披露しました。また自分の曲の雰囲気に合わせた衣装にも色々な工夫がされていて会場を埋め尽くした人々の目を楽しませていました。

審査結果が出るのを待つ間、スペシャル・プログラムではビクター音楽教室本部ディレクターの荒西要介先生が3台のNS-7を使って迫力たっぷりの演奏と厚みのあるサウンドでホール全体を包み込みました。

ファミリー通信第52号(1988年1月1日)